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大川平荒馬ツーリング1日目・「日常からの脱出」 / 旧道者

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2006年8月3日、旅の始まりは最悪だった。

つい先日のことだ。今年も大川平荒馬の為に有給を取ろうと上司に申請したのだが、やはり御咎めを喰らってしまった。仕方ない。ここ数年うちの会社は過去に類を見ないほどの忙しさで、皆手一杯なのだから。かくいう俺も肉体的にも精神的にも慢心相違状態がずっと続いている。しかし、俺は2年前にたまたま大川平を訪れたときに泊めていただいて以来、毎年田舎に帰る感覚でお祭りに参加しようと心に決めた身だ。これだけは譲るわけにはいくまい。

そのストレスのせいか、太ってきた身体が気になりだし、筋トレをやってみたはいいが、やりすぎてしまい、傷めてしまった首のお陰で酷い頭痛にも悩まされていた。

そんな中、この日の早朝、ボロボロの身体に鞭を入れ、我が愛馬である酷王號に荷物を積んで出発したのだった。

行き先は、ここ奈良盆地より遥か北、1200km以上も離れた我が心のふるさと、青森県の大川平だ。

この日のノルマは敦賀港10時発のフェリーに乗ること。これであとは適当に寝るだけで、翌日早朝までに秋田に着く。

自宅を出発したのは6時半。3時間前後で敦賀に行かねばならないので、少々急ぎ気味に酷王を走らせた。

バックミラーを一瞥すると、家の近くの景色がどんどんと遠ざかっていくのが分かる。大川平への距離が縮んでいっている証拠だ。それに合わせて頭痛は、少しずつ治まってきた。

名阪国道を途中で降りて、八日市に向かう。俺が北陸道へ出るのにここをいつも使う。名神を使うより安くて早いからだ。

敦賀に着いたのは9時半。かなりギリギリセーフといったところか。
まもなく乗船開始の合図が出て、酷王をフェリーに乗せ、荷物を降ろし、客室へ向かう。2等寝台を取ったのでフロントで番号を聞き、寝台へ着くと途端に眠気が襲ってきた。
当然だ。昨日興奮してあまり眠れなかったのだから。

やれやれ、今から寝たら昼飯は食えそうにないな。夕飯時にでも起きるか・・・おやすみ。



・。

そして夕飯時。船内食を食した後、デジカメの充電を完了させ、またしても眠りについた。眠れるときにたっぷりと寝ておくのが、旅の疲れを蓄積させずに済むのだ。当然だな。

明日の朝には、秋田に着いているんだな。さて、どこを通って大川平へ行こうか。

そんなことを考えつつ眠りについた。

(2日目その1に続く)
2006年8月9日(水) at 23:23