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大川平荒馬ツーリング'07 その1「台風とともに」 / 旧道者

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荒馬まつり。
8月4〜7日に津軽半島は今別町で行われる、ねぶた祭り。
田の神に感謝し、皆でともに踊り、ともに酒を交わす、津軽の短い夏の、熱き祭りだ。

そして俺の、いや俺たちの、大切な日でもある。

毎年夏になると、俺はこの日を指折り数えて待ちつづけている。その理由は去年の記事を見ていただいた方にはお分かりだろう。その日が今年もやってきたのだ。

今年の休みは8月3〜8日。去年同様、祭り期間中に土日を挟んでいる為、合計6日の休みが確保できた。去年の今ごろから「この日だけは何があっても休む」と決意していたのが、今年も叶った。

日にちがあるので、今年も移動手段はバイクだ。何やら台風が来ているようだが、構うものか。普段の俺なら台風どころか雨が降ればバイクに乗らず引き篭もるのだが、この日は違った。
大川平で知り合った仲間たちと同じ時を過ごす、1年に1度しかない熱い祭りの日。台風が来たからどうのなど言ってられない。

一度決意した俺は自然災害ですら止められないのだ。

酷王に荷物を積み、敦賀のフェリーターミナルに向けて走り出した。このときはまだ若干曇っている程度で、雨に遭うこともなく無事敦賀に着きフェリーに乗ることができた。

台風の動向を気にしながら、例の如く前日は募る期待感で眠れなくて疲れきった身体をフェリー内で休める。
台風の進路は日本海経由で津軽半島を通過するとのこと。つまり今から通る航路も、目的地である大川平ももろに台風の通過点となる可能性が高いのだ。しかしその割には船の揺れが穏やかで、新潟を通り過ぎるまで雨すら降ってこなかった。

ひょっとしたら逸れてくれたのかもと期待したのが間違いだった。

翌日秋田でフェリーを降りるや否や、降りしきる雨。やむ気配はまずない。

雨の中をバイクで走ると言いようもなく嫌な気分になる。メットに当たる雨の音や、エンジン下から匂ってくる泥の焼ける匂い。オマケに洗浄とオイルアップを済ませたチェーンがまた水をかぶり、洗浄を余儀なくされる。
普段、酷険道やダートに突っ込んでいるときにも同じようにエンジン下やチェーンには泥がこびりついたりしているわけだが、それらはどういうわけか平気なのだ。理由はわからない。

とにかく走らなければ大川平にはたどり着けないので、走り出す。
秋田港周辺は周りに風を遮るものがなにもない区間が多く、強い横風に悩まされた。さすが台風がきているだけはある。
風速は約5m。かなり強めだが、気をつけて走れば問題はない。

途中大館のセルフスタンドで給油し、東北道に乗る。以前は雨で高速に乗る際、タンクバッグのカバーを外して通行券を入れ、またカバーをするという面倒な作業を余儀なくされていたのだが、先月取り付けたETCのお陰で料金所を楽々通過。便利なものだ。

東北道を北へ、青森を目指す。風は治まったが、雨は激しく降り続く。しかもこの雨のお陰で湿気が高くなっており、気付けば体中が脂ぎっていた。合羽の中が汗まみれで気持ち悪い。
こんなときには、温泉だ。ということで黒石ICで高速を降り、八甲田の山中へと向かった。
2007年8月20日(月) at 22:27