潮のつれづれ語り

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花天新選組―君よいつの日か会おう / 潮

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『花天新選組―君よいつの日か会おう』(大日本図書)
越水利江子/著

現代の少女の魂がタイムスリップして新選組の平隊士の体の中に入ってしまい……。
筋立てを見れば「ファンタジー」なのですが、読み終わると実際にその時代に生きていた、本物の沖田総司や近藤勇、土方歳三に会ってきたような熱い気持ちが込み上げてきます。実は私は「坂本竜馬大好き!」だったもので、子供の頃は新選組があまり好きではありませんでした。いろいろ歴史を知るにつれ、竜馬を殺ったのは新選組ではなかったらしい……とわかったものの、それでも急に「大好き」にはなれず、新選組に関する知識も上に書いた3人の名前を知っているくらいで。数年前の大河ドラマ(それも毎週ではなく飛び飛びに観てた)で、やっとおおまかな流れを知った新選組初心者です。
ですが、この『花天新選組』を読み終わって…いや読んでる途中から、熱烈に新選組のことが大好きになりました。おのれの信じる道を生き、そして死んでいく――悔いを残さぬようまっすぐに。そういう一途な気持ちを持った人たちだったんだなぁ、ということがひしひしと伝わってきたのです。主人公の秋飛もまた、倒れたりくじけたりしながらも一途な気持ちを抱いて前へと進んでいきます。すがすがしいラストシーンの情景を心に思い描いたとき、思わず涙がこぼれました(読んでる途中でも何度も泣きましたけど(;_;))
前編にあたる『月下花伝』とつなげて、映画化されないかなぁ〜♪(アニメ化でもいいなぁ♪)
映画化されて沖田総司役のオーディションがあるときには、会場にこそっと入れてください、越水さん♪

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2008年5月21日(水) at 18:00 

卒業うどん / 潮

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『卒業うどん』(講談社)
服部千春/作 大庭賢哉/絵

ひょんなことから学年も違う初対面の男の子二人とプチ家出をすることになってしまった5年生の綾香。ちょっと「うどん」を食べにいくだけのつもりだったのに、なんと帰れなくなってしまって……。
どうしようもない気分だったのがフラリと散歩に出ただけで気分転換になったり、落ち込んでたのが美味しいものを食べただけでなんだか大丈夫な気分になったり、ってことありますよね。
綾香も6年生の坂上君も2年生のタッチも、ほとんど偶然のようにして3人で「うどんを食べに」出かけたことから、それぞれの抱えていた問題を乗り越えるきっかけをつかむのです。人と人の出会い……子供たち同士だけでなく、母親同士や年代・地域を越えた心のつながりが大きな力になってくれるのですね。
個人的な話ですが、読みながら、「中3の春に10日間家出して(もはやプチ家出じゃないね)沖縄に行ってた次男も、旅先でこんなふうにいろいろ出会いがあったんだったらいいな(彼はその時のことについて多くを語りません)」と思いました。かわいい子には旅をさせよ、です(いや〜、今だから言えるんかもな〜
実際プチ家出のできない子供たちには、この本を読みながら美味しいうどんを食べて、気分をリフレッシュしてほしいです

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2008年5月21日(水) at 17:53 

さっさら春風―「もしも」はすてて / 潮

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『さっさら春風―「もしも」はすてて』(文研じゅべにーる)
浅田宗一郎/作 目黒直子/絵

丈夫(じょうぶ)は大柄でサッカーが得意だけど左手に障害があって、ついそれを気にしてしまいがち。そんな丈夫をお姉ちゃんの恵はいつも明るく励ましてくれます。しかし、そんな恵にも障害があって……。
次から次へと丈夫に襲いかかる試練の連続に、フィクションだとわかってるにも関わらず苦しくて切なくて「なんでやねん! もうええかげんにしたって!」と涙ながらに叫びたくなってしまいます。あらすじだけを取り出したら「暗い話」なのかもしれません。でも、読後感は穏やかで温かな気持ちになります。自分に降りかかる過酷な運命にも微笑んで立ち向かう恵と、大きな試練を乗り越えていく丈夫の姿に、自分もいろいろな困難に立ち向かっていく勇気をもらえます。

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2008年5月21日(水) at 17:42