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第15回 お菓子を企画する人 丸山祐輔さん / blog編集部しごと班

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New最近、『グリコ』のオマケが面白い!? 一体、あのオマケはどうやって生まれているの? 話題の『グリコ絵本』を企画・開発している江崎グリコの丸山さんにお話を聞いてきました。

丸山祐輔さんのプロフィール
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江崎グリコ 菓子開発企画部
●経歴
1976年 東京生まれ
1999年3月 学習院大学法律学科卒業
1999年4月 江崎グリコ入社 千葉支店にて営業業務を行う。
2001年10月〜菓子開発企画部へ配属
プリッツ、 スナック菓子担当後、現在の子供向け商品担当になる。現在は、ディズニーなどキャラクターを扱った製品を担当。
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こんなのがあったら、楽しい。
子どもたちの喜ぶ姿がヒントになって
新しい商品が生まれている。


丸山さんは、どんな商品に携わっていらっしゃるのですか?

ディズニーキャラクターを使ったお菓子など、子ども向け商品の企画・開発をしています。開発担当は、まず「こんなのがあったら楽しいんじゃないか」というお客様のニーズを知るところから始まり、実際にアイディアを練っていきます。

また、商品にするためには、どう作っていくか、どんな売り方をしていくのかなどのトータル的なこともしていきます。

子どもたちのニーズを知るのは、難しいのでは?

そうですね。いろいろなやり方があると思うんですが、大切なのは、やはり肌で感じるということだと思います。私は、よくそろばん塾やテーマパーク、あるいはキャラクターグッズのショップなど、子どもの集まる場所に足を運びます。

そして、子どもたちの姿を見て、こんな商品が好きなんだとか、嬉しそうだなというのを感じています。 

実際に子どもたちを見ているときに、企画のアイデアが浮かんでくるんですか?

アイデアをその場で思いつくということは、あまりありませんが、「こんな商品があったらいいんじゃないか」と常に考えています。そんな中で、子どもが遊んでいる姿から「あ、何かこういうの繋げられるな」とか「ここを、こんな風にしてあげたら面白くなるな」とか、ピンとくるんです。

現在発売中の『フレンドラムネ』の容器の形は、子どもたちのおもちゃのいじり方を見て、こんな形や動きが使えるんじゃないかと思いつきました。

他にも、『グリコ絵本』に入ってるミニ絵本に、こんなお話入れたらいいんじゃないかとか、書き下ろしのオリジナルのお話の展開を思いついたりもします。

いちばん身近にあったお菓子を
形にする仕事は、すばらしいと思った。


お菓子業界で働こうと思ったのは、どうしてなんですか?

父がイラストレーターをしており、それを手伝っているうちに、絵を書くことやモノを作ることを仕事にしたいと考えていました。

そして、学生時代からお菓子が好きで、よく食べていたこともあり、食品など身近にあって親しみのあるものを形にできる仕事ってすばらしいだろうなと思ったのがきっかけですね。

お菓子業界の中でも、子どものお菓子っていうのに注目されるようになったのはなぜですか?

小さいときから、何か考えたりするときには必ず絵を描きながら考えていたんです。それから、子どもが好きそうなもの、例えば、ゲームや漫画などが好きで、常に周りにありました。

また、お話を考えたりするのも好きなんです。ゲームとか漫画とかのストーリーの作りや流れを読むのが、すごく好きなんですよ。

このゲームだったり漫画が、こういう話の流れになったら面白いな、とか、こんな筋立てになったら盛り上がるな、とか想像しちゃうんです。

子ども心が抜けないといえば、聞こえはいいんですけれど(笑) 僕は、子どもの気持ちに近いところにいたんですよね。


言われたことだけじゃ、楽しくない。
子どもたちの笑顔を作るなら、
営業だって、クリエイティブな仕事。


入社当初から、企画・開発の部署にいらっしゃったんですか?

入社して2年間は、東京の方で営業をしていました。その頃の取引先の担当者さんやお客さんの声を聞いたり、現場で自分が感じていたことなどは、今の仕事に活きていると思います。

実は、営業って言うのもかなりクリエイティブな仕事なんですよ。あるようでない“売り上げというものを作り出す”仕事ですからね。

商品をお客様に買っていただくためには、普通に販売してるだけではダメなんです。こういうことをすれば買ってもらえるんじゃないかっていうのを考えていく必要がある。

例えば、バレンタインデーの時期に、ただチョコレートを販売するのではなく、料理教室を開いたらおもしろいんじゃないかと提案したり。

仕事は、自分で作ってかないとダメなですよね。そうでなければ、自分もまわりも面白くない。だから、営業もとてもクリエイティブなんです。

開発や企画部門でも、商品開発以外に、商品を売っていくための戦略をたてていくのですが、営業はその戦略をもっと掘り下げていくんです。

それに、現場にいるからお客さんの笑顔を直接感じられるんですよね。喜んでくれたなぁとか、こういう反響あったなぁとか。私は、常にそんな笑顔を作っていたいっていう思いで働いていましたね。

今もその気持ちは変わらず、そして、いつも楽しみながら仕事をしています。単純に言われたことをやってるだけでは、すごくつまらないって思います。

自分が楽しむためには何をしたらいいのか、そして買ってくれる人や売ってくれる人に楽しんでいただけるには、どうしたらいいのかを考え、仕事をしています。

一過性で終わらせたくない。
『グリコ絵本』は、
カバーも中身もこだわり抜いた。


お仕事のひとつ『グリコ絵本』は、どんなふうに誕生したんですか?

子どもが成長してく過程には、モノを掴んだり紙をめくるといった段階があります。そして、絵本は、めくるだけじゃなく、大人に読んでもらうことで、親子のコミュニケーションツールとなっています。

そういったことから、絵本は子供たちにとって、とても大きな存在感があると考えました。そして、『グリコ』に絵本をつけたら楽しいよねって、みんなでアイディア会議の中で盛り上がって誕生したんです。

何か苦労した点は、ありますか?

絵本のクオリティを下げずに生産販売していく調整が難しかったですね。『グリコ絵本』は、一過性に終わらずに、ずっと持っていて欲しいというのが根底にありました。

だから、『グリコ絵本』につけた絵本にはハードカバーの表紙を採用しています。ペラペラの表紙だと、すぐにボロボロになってしまい、数回読んだら終わってしまうからです。

また、本の内容を選ぶ段階でも、子どもたちに何を伝えたいかということで悩みましたね。

シリーズの中で丸山さんがいちばん好きなお話はどれですか?

実は、次の第5シリーズに私が創作した絵本が入る予定です。最近、子どもたちの中ではハリーポッターなどのファンタジー小説というジャンルがひとつの主流になりつつあります。

そんなエッセンスを小説ではなく、絵本でわかりやすく子どもたちに伝えられるといいな、と思って考えた話です。今までの絵本にない魅力を出していけたらなって思っています。

子ども向けに販売された『グリコ絵本』が、大人の方、特に女性が手に取ることが多いと聞いたんですけれども。

そうなんです。やはり親子向けに考えたものでしたから、お母さん方に支持されたというのは嬉かったですね。実際、こんなに女性の方から支持していただけるとは思っていなかったんです。

実は、最近OLの方たちの中に絵本好きな方が増えてきていたことも、隠れた背景であったようです。

かわいらしく、こだわりのハードカバーであったという点も、支持していただけた理由のひとつと考えます。私たちにとっては、非常に嬉しい誤算でしたね。

最初は高いリスク、ハードルを抱えながらやってきた『グリコ絵本』も、間もなく第5シリーズを迎え、このシリーズにも確かな手ごたえを感じてます。

この企画を始めたときに、「100冊までは販売する」って誓っていたんです。第5シリーズで88冊、その次のシリーズで100冊。誓いを果たすまでは、やるぞ! と意気込んでいます(笑)

たくさんの失敗。
それでも挑戦できるのは、
信頼してくれる上司がいるから。


忘れられない失敗ってありますか?

失敗は数限りなくあります。営業の頃、出入り禁止になったことがありましたね(笑) その時は、許してもらえるまで毎日しつこく通い詰めました。

当然、相手は怒っているから会ってくれない。けれど、手紙を送ったり、「また明日も来ます」と続けていくと、「話聞いてやるから許してくれ」って逆にいわれてしまいました(笑)

また、開発担当になってから、菓子を入れる袋の規格でサイズを10ミリ、つまり1センチ、設計を間違えたことがありました。

この10ミリの差が商品規格にまったく合わず。まだ最初の段階だったので後戻りできたのですが、そのまま発売していたらエライことになっていました。

人生の中では、1センチの違いでそんなに困ることはあまりないと思いますが、仕事では大きな失敗につながる。それ以来、1センチでも1円でも、大切にしなきゃいけないと思ったことを覚えています。

そんな失敗から、上司の器の大きさに感動したことがあります。新商品の生産計画を立てた際、見込み違いで予想以上に需要が増えてしまい、生産能力が間に合わなくなり、販売エリアを縮小しなければならなくなったことがあったんです。

当然、見込みが甘かった私の責任だと怒られることを覚悟していました。しかし、その上司は、関係者一同に「申し訳ない」と私と一緒に頭を下げて謝ってくれたんです。

そして、「お前は好きなことをすればいい。やれると思ったことをどんどんやればいい。頭を下げるのは俺の仕事。だからお前の責任は俺が持ってやる」と言ってくれたのが格好よくとても印象的でした。

多くの人と仕事をしていく上では、ぶつかってしまう部分ってもあると思うんですが?

そうですね。いろんな人の意見があると、簡単にはまとまりません。そういう時は、とことん話し合うしかない。

その上で、自分が間違っていたら直していけばいいし、相手が間違ってると思ったらとことん話し合う。粘り強くやるってことが、大切ですね。頭を下げることも多いです。

開発担当の私の役割は、商品の企画立案をし、その後は様々な人の間で潤滑油として動きます。商品作りは一人で作っているものではありません。

企画する人、どのような手順で作っていくかを考える人、機械ではどう作っていくのかを考える人、菓子を製造していく人など多くの人が関わっており、一人では成しえることができません。

大勢の人の誠意と熱意が集まってできているんですよね。

商品を企画提案する時、「僕は、売れます」という信念を持ってやらなければならない。周囲もそういう信念や熱意に賭けてくれている部分があります。

だから、売れなかった時「売れなかったなぁ」と寂しい顔で言われると、すごく申しわけのない気分になります。それでも「また頑張ろうよ」って言ってもらえると非常に救われる気分になりますね。感謝しています。

周りは、年上の方が多いそうですが、大変ではないですか?

年上の人がほとんどです。だから、年下だからこそやりやすい部分もありますよ。はたから見ると生意気な部分でもあり、甘えの部分でもありますが、先輩に「お願いします」と素直に頼れます(笑) 逆に年上になってしまうと頼みにくいことがでてくるのではないかと思います。

年上の方と接するときに、気をつけていることってありますか?

先輩には、生意気を言うこともありますし、時には言い方がきつくなることもありますが、根底では相手に対する礼儀は失さないように心がけています。

時々「気を遣えよー」と言われたりもしますけど(笑) また、自分の意見はしっかり持つようにしています。先輩を頼ってお願いすることが多いので、私自身がコロコロと意見を変えていたのでは信用されませんから。

丸山さんの趣味は、なんですか?

趣味と仕事が重なっている部分が多いですね。本を読むことも、漫画を読むのもゲームするのも好き。「子どもとしていることが変わらない」ってよく言われるんですよ。

そんな私が子どもたちに夢を与えらる仕事についていることはとても有り難いと思っています。子どもの流行などを知るためにデスクで漫画読むこともありますし(笑)

そうなんですか!? 楽しそうですね〜(笑)
じゃあ、逆に職業病だなって思うことも多そうですね?


ありますね。休日に、家でゲームしたり漫画読んだり・・・趣味なんですけどね(笑)

あと、街に出て買い物したり映画や本屋さんに行ったりしても、どうしても子どもの姿を目で追っていたりすることが多いですね。

それから、必ずコンビニに入ってしまうんです。棚のチェックをして、自分の商品が並んでいるか見てしまう(笑) 商品が発売したばかりの頃だと、かなり気になります。置いてあるかなってチェックして、置いてあればもう大喜び。

それに、自分の担当商品を持っている子どもを見たらすごく嬉しい。言葉では言い現せないくらいの嬉しさがありますね。お店の方から「売れますよ」って言ってもらうよりも、実際に子どもが買って、喜んで遊んでいる姿を見て、実感することの方が大きいですね。

これからどんな商品を作っていきたいですか?

お菓子とはいえ、食べるだけではない別のエッセンスが入った商品を作りたいと思っています。食べながら、食べている行為自体を考えたり、遊べたりできるものを。

グリコの商品に『ツインポップ』というガムがあります。二種類の異なった味のガムを一緒に食べると別の違った味に変わるといった子どもたちにとってはすごく不思議で楽しい商品です。

最近よく“食育”という言葉を耳にしますが、そういう点からも子どもたちに食べる楽しみを知ってもらえる商品を作っていきたいですね。

お菓子は、子ども達に夢を与えられるもの。もちろん、子どもだけではなく大人にも楽しみを届けられればいいなと思っています。

ありがとうございました。

今回、取材させていただいた江崎グリコさんのHPは
こちらです→ http://www.glico.co.jp/
2007年1月23日(火) at 15:07 

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第15回 お菓子を企画する人 丸山祐輔さん
丸山さんの話しに釘付け!!
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私も天職についてます。丸山さんがんば!!人生万歳!仕事が好きです〜〜
2007年02月01日(木)   at 9:28

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